『第6期科学技術・イノベーション基本計画』における研究開発投資目標について
更新日:
令和6年度政府予算案などにおける政府全体の科学技術関係予算を集計したところ、『第6期科学技術・イノベーション基本計画』(令和3~7年度の5年間を対象とする計画)における政府研究開発投資の目標である約30兆円を超える見込みとなりましたが、第6期基本計画期間中の今後の取組について、見解を述べさせていただきます。
先端科学技術を巡る国内外の動向や主要国の政策動向を踏まえつつ予算確保に取り組んだ結果、令和6年度の政府予算案を含めれば、第6期基本計画における政府研究開発投資目標の約30兆円を前倒しで達成する見通しです。
科学技術関係予算の中には、公共事業費のように今後の決算状況を見極めるべき事業もあれば、グリーンイノベーション基金のように長期間にわたる支出が見込まれている事業もあります。
いずれにせよ、技術を持つ国がサプライチェーンを含めて主導権を握るようになりつつある中、我が国も、研究開発への大胆な投資を行っていくことが極めて重要だと認識しています。
引き続き、科学技術・イノベーション分野における必要な予算をしっかり確保していくべく、最大限努力してまいります。
また、第6期基本計画において示されている約120兆円の官民合わせた研究開発投資目標の達成状況についても、述べさせていただきます。
データが存在する令和4年度までの民間投資額と、令和6年度の政府予算案における科学技術関係予算を合わせた、第6期科学技術・イノベーション基本計画期間における官民投資額は、現状で約65兆円となっています。
現在のところ概ね順調に推移していると考えられますが、政府投資を呼び水とした民間投資の促進を含め、官民合わせた研究開発投資の推進に尽力してまいります。