JAXAが小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」を公開
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6月4日にJAXAが機体を初公開した小型月着陸実証機SLIMは、令和5年度中、8月以降に、H-IIAロケットで打上げ予定であり、日本として3度目の月面着陸を目指すものです。
SLIMは、デジタルカメラの顔認識技術といった民間の技術も応用して開発されており、
- 高精度で「降りたいところに降りる(着陸する)」ための技術実証を行うこと(他国の数km以内の精度に比べ、100 m以内を目指す)
- 高度化した観測技術によって、月のクレーターの内部や付近の岩石の組成を解析し、月の形成と進化への知見を得ること
などを目指していると伺っています。
SLIMが得るべき技術やデータは、アルテミス計画にも貢献するものですが、何より、我が国にとって初の重力天体への着陸が成功し、その技術実証が我が国のさらなる探査技術や探査の高頻度化に繋がることに期待しています。
今年4月のispace社の月面軟着陸への挑戦は記憶に新しいですが、今回も、我が国の研究チームの探査機が新たな挑戦に踏み出すことを喜ばしく思い、一人の国民としても、楽しみにしています。ご関係の皆様を、応援しています!