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総合経済対策について

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 10月28日の臨時閣議で「総合経済対策」が決定されたのを受けて、令和4年度第2次補正予算案の編成作業が進められてきました。

 

 政府としては、この「総合経済対策」により、物価対策と景気対策を一体として行い、国民の皆様の暮らし・雇用・事業を守るとともに、未来に向けて経済を強くしていくことを目指しています。

 

 私が担当する科学技術・イノベーション、宇宙政策、健康・医療、経済安全保障などについても、国民の皆様の安全・安心に不可欠な施策、未来に向けた大胆な投資を促進する数多くの施策を盛り込んでいます。

 「総合経済対策」をできるだけ早く実行に移すことで、足元の難局を乗り越え、未来に向けて日本経済を持続可能で一段高い成長経路に乗せていくことが重要です。

 

 「総合経済対策」の中で、私が担当する分野の具体的な施策を簡単に纏めてみました。

 

 第1に、科学技術・イノベーションでは、成長分野における大胆な投資の促進として、

 

  • スタートアップ等による先端技術分野の技術実証を支援し、成果の社会実装を強力に推進する「SBIR(Small Business Innovation Research)」の抜本拡充

 

  • AIや量子等の先端的な重要技術の研究開発を進める「経済安全保障重要技術育成プログラムの強化」

 

  • 重要分野において、我が国と欧米等先進国のトップ研究者同士との国際共同研究を進めるトップダウン型国際頭脳循環の推進

 

などの施策を盛り込んでいます。

 

 第2に、宇宙については、成長分野における大胆な投資の促進の一環として、基幹ロケットの開発加速や打上げ能力の強化をはじめ、宇宙分野の研究開発を推進することを盛り込んでいます。

 関係各省においても、宇宙関係の施策を積極的に盛り込んで頂いたと認識しています。

 

 ちなみに、内閣府では、

 

  • 準天頂衛星システムの7機体制(現在4機)の確立に向けた開発の加速

 

  • 準天頂衛星システムの利用実証

 

  • 衛星コンステレーションの利用実証などの推進

 

に関して、今後、スピード感を持って取り組んで行く予定です。

 

 第3に、健康・医療分野においては、成長分野における大胆な投資の促進として、

 

  • 産学官共同研究におけるスタートアップ参画の推進(内閣府)

 

  • 再生・細胞医療・遺伝子治療等の研究開発・実用化の推進(文部科学省、経済産業省)

 

  • 国際頭脳循環の推進(内閣府、文部科学省)

 

  • 創薬ベンチャーの支援強化(経済産業省)

 

などの施策を盛り込んでいます。

 

 第4に、経済安全保障についてですが、経済安全保障は、「総合経済対策」の柱の1つである「国民の安全・安心の確保」に必要な施策として位置付けられています。

 そのため、『経済安全保障推進法』に基づく特定重要物資のサプライチェーン強靱化も、喫緊に取り組むべき施策として「総合経済対策」に位置付けられたものです。

 なお、特定重要物資の政令指定につきましては、年内を目途に指定できるよう、関係省庁とも連携・相談の上で、必要な作業を懸命に進めているところです。

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