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日本の国防④:「ロシアが怖い」の声

更新日:

 今年(2022年)4月1日、ロシアの「公正ロシア」党首であるセルゲイ・ミロノフ国家院(下院)議員が、専門家の意見として、次のようにtweetしました。

 

 「ロシアは、北海道に対する権利を有している」

 

 ミロノフ議員は、同月4日付の『レグナム通信』のインタビュー記事でも、下記の通りの発言をしています。

 

 「いかなる国も、希望すれば隣国に対し、領土の要求を突きつけることができ、その為に自らの視点に立った有力な論拠を見付けることができる。今まで日本がクリルに関して、このような希望を表明していたが、ロシアは北海道に対する権利を有しているのである」

 

 外務省によると、ミロノフ議員は、2001年から2011年まで連邦院(上院)で議長を務め、2011年から国家院(下院)議員を務める大物政治家だそうです。

 

 去る4月12日には、北海道自衛隊駐屯地協議会の会長をはじめ北海道の地方自治体の長や北海道選出国会議員の皆様が、政調会長室にお越しになりました。

 

 「北海道に住んでいると、本当にロシアが怖い」

 「北海道の自衛隊基地や自衛隊員数の拡充をお願いしたい」

という旨のお話を伺いました。

 

 我が国固有の領土であるはずの国後島と択捉島には、ロシア軍の基地が在って、地対空ミサイル、戦車、装甲車、各種火砲、戦闘機(択捉島)などが実戦配備されています。

 

 ここ数年、日本の周辺空域では、中ロ両国の空軍が編隊を組んで「合同パトロール」と称する飛行を繰り返しています。

 2021年10月には中ロ両国の海軍の合同艦隊が津軽海峡と大隅海峡を通過し、日本を一周する「共同航行」を行いました。

 

 日本政府は、南西地域に加えて、「北部地域」についても、速やかに防衛体制を強化していかなければなりません。

 

 同盟国を持たないウクライナ軍の戦いぶりや軍人や民間人の犠牲が報じられる度に、私たちは、「領土を守る」ことの厳しさを目の当たりにしました。

 

 戦闘によって、多くの方々が命を落としています。

 日本では「犠牲者を減らす為に、ウクライナは早く降伏するべきだ」といった主張をされる方もおられます。

 

 しかし、

  • ロシアの一方的な侵略に屈して「領土」を手放したら二度と戻ってこないであろうこと
  • 独立統治権としての「主権」を奪われたら「国家」ではなくなること
  • 既にロシア軍に占領された地域ではロシア語の放送や新聞のみになっているようですが、ウクライナの「言語」や「文化」まで奪われてしまうこと

 

 ゼレンスキー大統領やウクライナ国民の皆様は、それを知っているからこそ、戦い続けておられるのでしょう。

 

 日本でも、多くの国民の皆様が、「領土を守る決意」と「十分な備え」の必要性について、再認識して下さったことだろうと思います。

 

 未だ「憲法第9条によって平和が保障される」旨を主張する方々もおられますが、自民党では、引き続き、国民の皆様の大切な命と領土を守る為に必要な体制を整えるべく、政府の取組みを後押ししてまいります。

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