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令和6年1月23日 記者会見

更新日:

1.発言要旨

 

冒頭発言なし

 

 

2.質疑応答

 

(問)今、様々なところで課題になっていますが、AIと知財をめぐる課題について、大臣はどのような問題意識をお持ちでしょうか。

 

(答)生成AIにつきましては、「著作権」の侵害や「営業秘密」の漏えいなど、知的財産権をめぐるリスクが指摘されております。

 内閣府では、昨年10月から「AI時代の知的財産権検討会」を開催して、こうしたリスクや懸念への対応策について、有識者の皆様による検討を行っていただいております。

 具体的に、これまでの検討会において、営業秘密を含む知的財産権と生成AIに関する法的な課題の整理、また生成AIの利用における知的財産権の侵害リスクへの技術による対応、そして生成AIの利用による収益のクリエイターへの還元が新たな創作活動への動機づけとなるような方策などについて、検討を進めておりました。

 先月の第4回検討会で、「知的財産上のリスクに対しては、法律・技術・契約を組み合わせて解決を図るべきである」という方向性を確認しました。

 まだ検討会は続きますので、有識者の先生方に御議論をいただいて、今年の4月から5月頃を目途に必要な方策を取りまとめて、それらを踏まえまして、本年6月を目指しておりますが、「知的財産推進計画2024」を策定してまいります。その上で、AIと知財をめぐる課題の対応を推進していきたいという段階でございます。

 

(問)JAXAのSLIMが月面着陸に成功しました。さらに昨日、JAXAから、SLIMに保存されたデータの地球への送信が完了したという発表もありました。この件についての大臣の所感と、SLIMの最新の状況について教えていただけないでしょうか。

 

(答)御関係の皆様には、心から敬意を表したいと思います。着陸後に地球との通信が確立されたので、月面着陸は成功でございました。ですから、我が国としては初の月面着陸の成功になります。

 SLIMの開発や運用、またデータ解析などを担われてきた皆様や、これまで我が国の宇宙開発を切り開かれた先達の皆様の長年の御努力に敬意を表し、御礼を申し上げます。また、夜遅くに見守ってくださった多くの国民の皆様、記者の皆様、そして海外の皆様にも感謝を申し上げたいと思っております。

 最新の情報については、JAXAから公表しているとおりですが、SLIMは着陸後、太陽電池の発電が確認できなかったのですけれども、得られたデータの解析結果によれば、これは当初計画していた姿勢と異なって、SLIMの太陽電池が西を向いていて、着陸したときには太陽が東にあったということだと考えられます。ですから、今後、太陽が西から当たるようになれば発電の可能性があるということで、復旧作業が進められているということでございます。

 また、着陸後、探査機本体をバッテリー運用に切り替えて、取得データの地球への送信を完了した時点で、バッテリーの消耗をできるだけ防ぐために、探査機の電源をオフにしたということです。

 現在、取得したデータの詳細な解析が進められておりますので、順次成果が公表されていくと思います。

 私としては、何といっても世界初の「ピンポイント着陸」がしっかりと成功したことを見届けたいと思っています。ピンポイント着陸技術の結果を含む、ミッションの成功の度合いの技術的評価は、1か月後ぐらいになると思っておりますけれども、楽しみにいたしております。

 

(問)SLIMの関連でお伺いします。まさに先日、コメントはいただきましたが、今回の月着陸成功が日本や世界の宇宙開発に対して持つ「意義」について、改めて教えてください。

 

(答)今回のSLIMの月面着陸の「意義」ですけれども、まずはSLIMと御関係の皆様が残された足跡は、我が国の宇宙開発の飛躍の証だと言えると思います。

 先ほど申し上げましたように、技術的な評価結果の判明は来月になると聞いておりますが、「ピンポイント着陸」の技術は、他国の例では数キロメートルといった精度ですが、我が国の場合は世界初の100メートル級、若しくはその以内という精度の着陸にチャレンジしたということでございます。「降りたいところに降りられる」ことは、今後の探査計画に不可欠になってまいりますので、これだけ難度の高い技術が実証できれば、日本のプレゼンスを向上させるすばらしい機会になると考えております。

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