記者会見

  1. TOP
  2. 記者会見
  3. 経済安全保障担当大臣記者会見 令和4年8月~
  4. 令和5年8月29日 記者会見

令和5年8月29日 記者会見

更新日:

1.発言要旨

 

 経済安全保障・科学技術政策担当大臣として報告を申し上げます。

 昨日、8月28日、第5回経済安全保障推進会議と第17回統合イノベーション戦略推進会議の合同会議を持ち回り開催いたしました。会議では、「経済安全保障重要技術育成プログラム」で支援すべき技術を示す「第二次研究開発ビジョン」について決定いたしました。

 本研究開発ビジョンは、昨年9月に決定した「第一次研究開発ビジョン」に、新たな支援対象とする技術の追加を行ったものでございます。今後、「第二次研究開発ビジョン」に基づく研究開発構想を作成し、速やかに公募を開始できるように手続きを進めてまいります。

 

 

2.質疑応答

 

(問)日本の古川聡宇宙飛行士らを乗せた「クルードラゴン」が既に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングを完了し、今後半年間の滞在をする見通しです。今回の打上げ成功の受け止めと、滞在中のミッションに期待する成果、国の有人宇宙開発に関する影響についてのお考えを教えてください。

 

(答)古川聡宇宙飛行士が「クルードラゴン宇宙船運用7号機」にて、日本時間の昨日未明頃に、ISSに無事到着されました。

 古川飛行士は、およそ半年間ISSに滞在され、ISSの運用、細胞生物学や材料科学の実験、超小型衛星の放出、またロボットプログラミング競技会など、科学から教育まで様々なミッションに取り組んでいかれる予定ということでございます。

 古川飛行士とは、今年5月にお目にかかりました。そのときに、前回ISSに滞在されたときに遭遇してしまったデブリ(宇宙ごみ)を回避した経験など、貴重なお話を伺うこともできました。

 古川飛行士の宇宙での御活躍が、これから有人宇宙開発・利用に貢献し、また国民の皆様に誇りをもたらしてくださること、それからISSから国民の皆様への様々な情報発信もしてくださると思いますので、それを楽しみにいたします。

 ミッションの成功、そして何よりも半年後、御無事で帰還されることをお祈り申し上げております。

 

(問)Kプログラムの第二次研究開発ビジョンの件ですが、大臣が強調されていた食料安全保障の件が入っていないのが少し気になるのですが、いかがでしょうか。

 

(答)食料安全保障についても、非常に大切な案件だと考えております。今回、食料安全保障につきましても、本文の中で触れさせていただいております。

 私も自民党政調会長時代から、エネルギー安全保障及び食料安全保障については特に強い関心を持ち、また与党内で検討も進めてきた案件でございます。今回は残念ながら、この食料安全保障について具体的な盛込みは間に合いませんでしたが、現在、関係省庁及び有識者と議論している最中でございます。

 

(問)福島第一原発の処理水の海洋放出が始まって以降、中国から福島県などへの迷惑電話や、中国の日本人学校に石や卵が投げられる嫌がらせが相次いでいます。これら一連の事態について、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

 

(答)この様々な嫌がらせが多発していることについては、深く憂慮しております。

 現在、日本政府としては、中国側に対して国民の方々に冷静な行動を呼びかけること、中国における在留日本人の安全を確保すること、さらには処理水について正確な情報を発信することなどを求めていると承知しています。これは、特に外務省や内閣広報官の御努力によるところが大きいと考えております。

 また、中国政府による日本産水産物の輸入停止措置でございますけれども、これへの対応は主に外務省、経済産業省の所管だと承知しています。

 経済安全保障担当大臣としての私の考え方を申し上げますと、この外交ルートでの抗議、申入れが仮に効果を発揮しないことになってきますと、G7首脳会合での経済的な威圧に共同で対抗するという合意や、WTOへの提訴といったことも過去にオーストラリアはいたしておりますし、何らかの形での対抗措置も考えておく、検討しておくといった段階には入っていると思います。

 

(問)Kプログラムの第二次研究開発ビジョンの件で、食料安全保障の関係が今回は盛り込まれなかったことは残念とおっしゃいましたけれども、ほかに今回盛り込みたくて盛り込めなかったような分野、課題を感じている分野がありましたらお答えください。

 

(答)今回は十分に時間をかけて検討もいただき、議論も行い、私自身の考え方も事務方に伝えてまいりました。「第二次研究開発ビジョン」は「第一次研究開発ビジョン」をさらに補完していくものでございます。最近、技術進歩も非常に早いですし、それから新たな技術的な課題も、特に経済安全保障の分野では次々発生いたしておりますので、そういったものにしっかりと対応できる内容になったと考えております。

 

(問)昨日のお昼に総理と河野太郎さんと御飯を食べられたということで、バスケについてお話をしたのは聞き及んでいますが、ほかにどんな話題がございましたか。

 

(答)これまで2人ずつ各大臣と昼食を総理が取られて、いろいろなお話をされたということですが、その内容に関して今のところ各大臣の記者会見で明らかにしたケースはないと承知いたしております。バスケだけじゃなくて、野球の話もいたしまして、総理はカープですよね。カープ、阪神、ジャイアンツと、それぞれ思いのある球団が違いますので、そんな楽しい話もいたしました。

 政策的な話は多少ございましたが、それらについては差し控えさせていただきます。

前のページへ戻る

  • 自民党
  • 自民党奈良県連
  • リンク集