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令和4年9月6日 記者会見

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1.発言要旨

 

 冒頭発言なし

 

 

2.質疑応答

 

(問)今回の概算要求についてお聞きしたいのですが、トップダウン型国際頭脳循環ということで、事項要求をされていますけれども、この狙いについて教えてください。

 

(答)先般からも御指摘をいただいていますとおり、論文数なども含めまして、日本の国際的な研究コミュニティにおける存在感が低下しております。そのような状況を打破するという意味で、我が国の科学技術力の維持・向上を図るために、重要分野におきまして、我が国と欧米など先進国のトップ研究者同士を、国際共同研究を通じて結び付けまして、我が国の科学界に国際頭脳循環を起こすということを目指すものです。これによりまして、先進国との間で最先端の分野や、また技術開発に繋がる情報取得できるネットワークを構築するということ、それから、我が国の次世代のトップ研究者を育成するということ、これは非常に重要な狙いでございます。

 具体的に、我が国の資金配分機関と相手国の資金配分機関との間で、戦略的重要領域における国際共同研究を支援するということを予定しております。日本人の若手研究者を相手国に派遣して、国際水準の活躍機会を提供するということが1つ、また海外の優秀な人材を大胆な給与水準で雇用するということも可能にしたいと考えております。

 これらは岸田政権の「科学技術・イノベーション」、「人づくり」、「スタートアップ」という3つの柱となる政策を強力に推進することになると考えております。

 

(問)宇宙関係で2点お願いします。中国の宇宙ステーションが年内にも完成すると言われているのですが、こうした中国の取組をどのように分析して評価しているのかというのが1点。

 それと、日本が参加しているISSの老朽化や、今後の運営方針などが課題になるかと思いますが、今後どのように関わっていくか、改めてお考えをお願いします。

 

(答)中国は2016年の宇宙白書で「宇宙強国の建設」というのを目標に掲げて、その一環で独自の宇宙ステーションの建設を着々と進めています。昨年には、宇宙飛行士が居住するためのコアモジュールであります「天和」を打上げました。今年の7月には無重力実験を行うためのモジュール「問天」を打上げました。双方をドッキングされたわけでございます。今後、年内にも第2の実験モジュール「夢天」を打上げてドッキングさせて、それで完成させる予定だと聞いております。

 日本でございますが、こうした中国の動きに先駆けて、1998年には軌道上での組立開始から約24年間にわたりまして、米国、欧州、カナダ、ロシアと共にISSを運用してまいりました。これで我が国の宇宙飛行士が船内・船外で様々な宇宙活動を行って、貴重な経験や知見を蓄積していると考えております。少なくとも、これからもISSの運用を通じて、月面を探査するアルテミス計画などで必要となってくる技術の実証の場として活用するということなど、宇宙先進国としての地位をさらに高めていきたいと考えています。

 なお、ISSの今後の運営でございますけれども、日本、米国、欧州、カナダ、ロシアによって2024年までは運用されることにされています。その後については、米国から2030年までの運用延長への参加について提案を受けているところでございますので、これは米国、欧州、カナダと連携を密にして、方針をしっかり判断してまいりたいと考えております。

 

(問)国葬費の総額が10億円前後ということでございますが、これには上皇陛下、今上天皇は特使で、皇嗣殿下は参列ということがございます。国葬儀が国論を二分する状況で、少し静かな環境でというか、その辺について大臣はどのような御感想をお持ちというか、ちょっと情報の出方が遅いかなとも思うのですが、その辺はどうでしょうか。

 

(答)まず、私の所管として、国葬儀そのものについてお答えできる立場にはございません。

 既に岸田総理が、国会の場で、テレビ入りでしっかりと説明をするということをおっしゃっておられますので、そこでいろいろなことをお話しになると期待をいたしております。

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