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  3. 内閣府特命担当大臣記者会見 平成18年9月~平成19年8月
  4. 11:10~11:27 於:合同庁舎4号館6階 会見室

11:10~11:27 於:合同庁舎4号館6階 会見室

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1.発言要旨

 本日の閣議案件は、一般案件が2件、政令が2件、配布が4件あり私どもの主請議はございませんでした。
 次に御報告です。先般から私の担当事項について、伊吹文部科学大臣に御理解をお願いしたい点を申し上げるということを言ってまいりましたが、昨日、文部科学大臣を訪問して、食育の推進と北方領土問題に関する教育の充実、並びにイノベーション創出のための人材育成についての提案をさせていただきました。食育については、食育推進基本計画に基づく多様な取組が進められておりますが、食育を一層推進するために、学習指導要領の見直しや栄養教諭の配置促進、また、教え方が分からないという声もあるようですので、教員研修を充実していただきたい旨を提案申し上げました。北方領土に関する教育の充実について、国民世論啓発には、教育の場で理解を深めていただくことが重要なポイントであると思い、学習指導要領の記載の在り方や教員研修の充実を提案いたしました。イノベーション創出のための人材育成については、学習指導要領の見直しに当たり、思考型学習に向けての基礎学習の充実や最先端科学技術分野に係る科目の確実な履修、外国人との交流の場の拡大、本物を体験する学習の充実の観点から、イノベーティブな人材が育つよう提案いたしました。イノベーション25戦略会議の議論の中で、戦略会議の結論が出るのは5月から6月になりますが、ちょうど学習指導要領見直しのタイミングに当たっており、少し早目に文部科学省にも伝えてほしいといった委員の皆様からの御提案を受けて申し上げたものでございます。
 以上のような私からの要望を受けて、文部科学大臣から、事務方で調整するという回答をいただいたところです。当面は、内閣府と文部科学省の事務方同士で調整を進めていくことになりました。また、事務方との調整が円滑に進まなかった場合には、大臣同士で調整することもあり得るというお話を文部科学大臣からいただいております。
 次に、前回の記者会見でお詫びを申し上げた青年国際交流事業に係る個人情報を含む文書がウェブ上に掲載された件でございます。事後的な対応の報告ですが、1月16日火曜日中に、情報が掲載されてしまった御本人あてに、事実関係を説明するとともに今回の件について深くお詫びする手紙を発送いたしました。また、今回の事案が発生したことに伴い、同じようなケース、つまり非表示という操作を行うことにより、非公表データが流出しうる状態になっていないかどうかをすべての部局で点検し、すべてのファイルのチェックは終わっておりますが、同じ事案はございませんでした。再び同じ事態が生じないように、部内での再発防止策を徹底したところです。
 次に、事務的な話ですが、大臣室で昨日から2人ほどスタッフの人数が増えているとお思いの方がいらっしゃるかもしれません。昨日より私の所管部局の若手職員を、短期間ですが派遣していただく大臣室インターンシップを開始しております。これは、内閣府採用の若手職員を対象とし、大臣室勤務を経験していただく機会を提供するとともに、部局横断的な視野を育成し、大臣室と所管部局における円滑なコミュニケーションを図ることを目的とするものです。インターンシップの職員たちは、大臣秘書官の指導のもと、大臣広報や報道対応への立ち会い、関係部局との連絡調整などの職務を行っていただきます。
 私からは以上でございます。


2.質疑応答

(問)昨日、官邸に塩崎官房長官に会いに行き、普天間飛行場の移設について意見を交換されたようですが、やり取りについて具体的に教えて下さい。

(答)協議会の議題設定は官房長官が最終的な調整役をなさりますので、私からは、普天間飛行場の移設を地元の理解と協力を得て円滑に進めるためには、協議会において地元側の切実な声にも十分耳を傾けて話し合っていくことが重要である、という私の思いをお伝えしました。

(問)何故このタイミングで、官房長官に意見を述べられたのかを教えていただけますか。

(答)次回の協議会の議題設定や開催日は、これから決められなければなりませんが、特に私は沖縄との橋渡し役という形の職務ですので、早い時期に私自身の思いをお伝えしたということです。

(問)先ほど、鈴木官房副長官とも官邸で閣議後お話しされたようですが、昨日官房長官にお話しされた協議会についてのお話でしょうか、別のお話だったのでしょうか。

(答)官房副長官との話は、公式に打合せをするという段取りではありませんでしたので、ここでの報告は控えさせてください。

(問)一連の件について、これまで政府内ではかなり現状の案でやってほしいという声が強かったですが、今回、大臣が少し柔軟にやるべきだという姿勢を示され、政府内では異論もあると思いますが、どの様に訴えかけていこうとお考えですか。

(答)皆様に御理解いただきたいのは、今はまだ協議を続けていく過程にありますので、様々な意見が出てくるのは決して閣内不一致ではないということです。関係者が集まって協議をするのは、お互いに忌憚のない話し合いをして、最後は共通の目的が達成されることを目指すものです。基本合意書や基本確認書に基づいて、V字案を基本として、お互いの信頼関係の下で協議をしていくことが、政府としてのスタンスです。ベストな結論を得るために各々が様々な意見を言う段階だと私は理解をしております。
 最初から政府案で一致していて、これでいきましょうということならば、協議会を開催すること自体意味がございません。共通目的は普天間の一日も早い閉鎖を目指すことです。米軍再編を進め、日本の安全保障上の抑止力を維持しながら、沖縄県民の負担を減らしていくために納得できる結論を探している訳ですから、毎回の協議会を無駄にはできません。私は、次はこの様な方向で議論をするのがいいのではないかという提案を申し上げただけです。今後、防衛省も外務省も沖縄県・市町村に関しましても当事者はたくさんおられますので、皆様の意見を聞かれて官房長官が適切に判断されることになると思います。


(問)昨日、官房長官が政府案のままでいきたいと表明されて、現行案を生かしたいというお立場のようですが、どの様にお考えですか。

(答)私と話したときに、私は私の思いをお伝えして、官房長官は丁寧に私の発言を聞いてくださいました。それを協議会の議題として取り上げることについて、イエスともノーとも、その場でお返事をいただいておりませんし、私と会っていただいた後に、官房長官が記者の方にどの様におっしゃったかというのを私は直接聞いておりませんので、コメントする段階でもないと思います。あとは関係者全体の意見を十分に聞かれて調整され、次回以降の議題などを設定していただけるのではないかと思っております。

(問)別件ですが、日曜日に宮崎県で、そのまんま東さんが当選なされましたが、どう受け止められているかを改めてお伺いします。

(答)選挙ですので、どの選挙も同じですが、県民の厳粛な審判が下り、有権者の思いが結論として、そのまんま東知事の選出につながったということに尽きると思います。

(問)自民党が、与党側の分裂という事態になりましたけれども、今後の統一地方選や参院選に向けて、様々な影響も出てくるのではないかという声もありますが、そのあたりについてお伺いします。

(答)地方政治ですので、衆議院の小選挙区制とは違い、出たい方が自分の志を持って手を挙げられることは否定すべきことではないと思います。自民党の推薦は持永候補に出ていた訳ですので、精いっぱい地元で応援されたけれども届かなかったということだろうと思います。もし、林野庁長官をされていた方が自民党籍を持ち、推薦依頼が出ていたのであれば、一本化するのが戦略的には良いと思いますが、その様な状況でなければ、推薦を決めた候補を一生懸命応援して、結果的に当選に届かなかったという事実だけになると思います。

(問)先ほどの沖縄の件で1点確認ですが、官房長官とのお話の中では、議題になるのであれば懇談会で議論をするのでもいいとおっしゃられたのですか。

(答)私は、必ず協議会でとか、必ず懇談会でという表現は、使いませんでした。ただし、今後、協議会を開いていく訳ですから、できたら、早いうちに沖縄県側の提案も取り上げていただいたらという私の希望をお伝えしました。

(問)文部科学大臣への提案のことなんですが、3つの食育、北方領土、イノベーションについて、事務方で調整しますという返答ですが、基本的には当然見直しをするということを前提に今後調整を続けていくのですか。また、スケジュール的な話が決まっていたら教えていただきたいのですが。

(答)中教審の段取りもございますので、何月にどの様な議論がなされるかについては、私の方では分かりません。ただし、教育基本法の改正を受け、今年は必ず学習指導要領の見直しも検討される課題ですので、今の段階で、私の担当する分野について、この様なことに御配慮いただければという希望をお伝えしました。 丁寧に聞いていただきましたので、大臣自身には御理解いただきましたが、中教審で議論するときに、すべてを大臣同士でやる訳にはいきませんので、事務方でフォローしていくということです。大変ありがたい回答だと思っております。

(以上)

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