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概算要求を終え、汚染水処理対策に注力

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 自民党政調会のメンバーには、国会閉会中も熱心に働き続けていただき、感謝の気持ちで一杯です。

 特に8月6日から8月29日までの間は、政調会の各部会では8月末の来年度予算概算要求締め切りに向けた議論を重ねていただきました。

 先週の木曜日夕方には、政調会長と副会長が全部会長から各省概算要求の概要と重点項目をヒアリングする長時間の「政調審議会」を開催し、無事に来年度予算概算要求に係る作業を終了。

 今夏は、参議院選挙終了後すぐに党内の全ての政策構築機関代表者に集まっていただき、「選挙公約」に記した諸政策を所管官庁別に分類した一覧表を配布し、公約実現に向けた予算措置に注力していただくようにお願いをしました。

 その結果、各省が作成した概算要求には、見事に選挙公約の内容が反映されていました。

 まだ概算要求段階ですから総額規模は大きくなっていますが、来年度の「予算総額」は、今後、安倍首相による消費税に係る判断や経済見通しを踏まえた上で決定されることになります。

 これから年末に向け、安倍内閣が政策の優先順位を考えながら更に重点化(絞り込み)をして、「民需主導の経済成長」と「財政健全化目標」の双方の達成を可能にする予算編成をしてくれるものだと確信しています。

 それにしても、概算要求に関する自民党内での議論や手続きに関する報道ぶりは様々でした。

 選挙公約に記した政策の実現を目指して必要な予算措置を求めた国会議員が「族議員」と批判されることも、妙なことだと感じました。

 私自身も、真剣に議論を尽くしてくれた各部会を信頼して最終的な取りまとめを迅速に行ったつもりでしたが、ある新聞には「(政調会長が)安倍総理に近いから、概算要求の取りまとめを僅か3日間で終えた」といった旨の批判記事が出ていました。
 でも、仮に党内手続きにたっぷりと時間をかけた場合には、「政調会長に腕力が無いから、党内をまとめ切れずに手間取った」と書かれたんだろうなあ…。

 それはともかく、何とか概算要求関係作業を終えた今、最大かつ喫緊の課題は福島第一原発の汚染水処理対策です。

 過日の自公政調会長会談では、与党政策責任者会議の下に「与党福島第一原発汚染水処理対策のプロジェクトチーム」を設置することを合意し、先週中に両党から出すメンバーを選任しました。
 汚染水処理には、経済産業省、原子力規制委員会だけではなく、国土交通省、水産庁などによる対応が必要ですので、自民党政調会からもそれぞれの分野の専門家である議員を送り出すこととしました。

 今日、安倍内閣から汚染水処理対策パッケージが発表される予定です。そして、明日(9月4日)には、与党のプロジェクトチームが開催されます。

 事業主体である東京電力の取組みに加え、国が前面に出て、今年度は予備費を活用して対策を強化する方針とのことですが、恐らく複数年に渡って多額の国費を投入することになりますから、技術的に最も効果的な方法で、可能な限り迅速な処理がなされるよう、党政調会でも更に専門的な議論を深め、プロジェクトチームのメンバーにも全力で頑張っていただきます。

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