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「美しく強い日本」へ①:日本民族の素晴らしさ

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 以前に産経新聞社が発行された月刊誌別冊にも同趣旨の短文を書かせていただいたことがあるのですが、「日本と日本人の素晴らしさと可能性を信じながら、我が国が直面する諸課題を克服し、美しく強い国を創っていくぞ!」という決意を込めて、今日から数回、拙文を書かせていただきます。
 

 日本と日本人の素晴らしさは、私たちの祖先が大切に守り続けてきて下さった道徳の上に成り立っています。
 

 幕末以降に来日した外国人が書き残された当時の日本と日本人の姿からも、日本民族の本質が見えてきます。
 

 先ず、E・S・モースの『日本その日その日』の記述です。
 

「衣服の簡素、家庭の整理、周囲の清潔、自然及びすべての自然物に対する愛、あっさりして魅力に富む芸術、挙動の礼儀正しさ、他人の感情に就いての思いやり…これ等は恵まれた階級の人々ばかりでなく、最も貧しい人々も持っている特質である」
 

 次に、H・シュリーマンの『シュリーマン旅行記』の記述です。
 

「この国には平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序、そして世界のどの国にもましてよく耕された土地が見られる」
「日本人は工芸品において蒸気機関を使わずに達することのできる最高の完成度に達している」
「教育は、ヨーロッパの文明国家以上にも行き渡っている。シナも含めてアジアの他の国では女たちが完全な無知の中に放置されているのに対して、日本では、男も女もみな仮名と漢字で読み書きができる」
 

 そして、シーボルトの『江戸参府紀行』の記述です。
 

「日本の農民は驚くほどの勤勉さを発揮して、岩の多い土地を豊かな穀物や野菜の畑に作りかえていた。深い溝で分けられている細い畝には、大麦・小麦・菜種や甜菜の仲間、芥菜・鳩豆・エンドウ豆・大根・玉葱などが一フィートほど離れて一列に栽培されている。雑草一本もなく、石一つ見当たらない。(中略)旅行者を驚かす千年の努力と文化の成果である」
 

 よく学び、礼節と公徳心を重んじ、大自然への畏敬の念を抱きながら勤勉に働き、伝統文化を継承し、時には生命を捧げて国を護って国家繁栄の礎を築いて下さった多くの祖先の歩みに、感謝の念とともに喜びと誇らしさを感じずにはいられません。
 

 平成23年に日本を襲った東日本大震災、原子力発電所事故、台風などによって大きな悲しみと苦しみの中に置かれた被災地の方々が、極限的状況下でも他者を思いやり秩序を保っておられた見事な振る舞いは、国際社会でも驚嘆と感動をもって受け止められました。
 

 そして、天皇皇后両陛下と御皇族が先頭に立って被災者の痛みに寄り添われ、自らの御身よりも国民を愛し大切にして下さる御姿に、多くの国民が励まされ、それぞれに自分ができる支援を続ける決意をしたことだろうと思います。
 
 現在においても、世界一の御皇室を戴き優れた祖先のDNAを受け継ぐ日本民族の本質は、基本的には変わっていないのだと感じます。


 しかし、敗戦後の占領期にGHQが違法に行った最高法規の変更や社会システムの解体、教育勅語の廃止などにより、多くの良き精神文化が衰退してきたのも事実です。
 次回は、幾つかの懸念すべき事象について述べます。

 

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