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奈良政経アカデミー開校

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 去る10月2日に、自由民主党奈良政経アカデミーが開校し、開校式典と第1回の講座が実施されました。


 同アカデミーの開校は、私の悲願でした。
 日本が直面する重要課題について、現状の問題点や解決に向けた政策の論点をじっくりと学び議論する場を、どうしても奈良県に作りたかったのです。
 

 ここ数年は、小選挙区制度やマニフェスト選挙の定着から、国政選挙直前の瞬間的な政党支持率、つまり、「世論の風」が候補者の当落を左右する傾向にあります。
 そのせいか、実現の可能性を度外視して「マスコミ受け・有権者受けの良い公約」を乱発する政治家(政党)が目立ってきているように感じていました。
 

 「一時的には国民から歓迎されなくても、日本の未来の為には必要な政策」も存在しますから、政治家は、丁寧に問題の本質や解決策を説明しなければなりません。


 しかし実際には、週末を利用して選挙区に戻っても、招待していただいた多くの行事(地方公共団体や自治会などの主催行事)を分刻みで廻ることに追われ、政策に関して丁寧な説明ができるのは後援会が開催して下さる国政報告会の場くらいです。


 自民党奈良政経アカデミーでは、専門分野を持つ国会議員(自民党政調会部会長クラス)が1テーマにつき1時間話した後、受講生と30分間の意見交換をするスタイルとしました。
 来県して下さる国会議員にとっては、詳しい政策説明の機会になると同時に、国民の生の声を伺って政策に反映することが可能になります。


 私は、有権者にも、より多くの情報を得て、多面的に課題を把握し、自らの意見を構築する機会が必要だと考えていました。


 私たち国会議員は、1本の法律案を書いたり審議したりする場合、早朝から何度も会議を開いて、現行法や諸外国の法律など莫大な量の資料を読み込み、様々な論点を洗い出した上で、賛否の判断をしています(「代議士」という名の通り多くの国民の代わりに国会に居るのですから、当たり前のことなのですが)。
 世論が政治の行方を左右する現実にあって、有権者ができるだけ多くの情報量を持った上で様々な判断をすることが望ましいと思い、同アカデミーの企画を始めたわけです。


 同アカデミーには、「一般教養コース(生涯学習講座)」と「専門政治コース(政治家を目指す方のための講座)」の2つを設け、今年の8月下旬から街頭などで学生募集パンフレットを配布していました。
 いずれのコースも定員を大幅に上回る方々が入学願書を出して下さり、会場スペースの関係上、涙を飲んでお断りした方もいますが、嬉しい船出となりました。


 記念すべき第1回講座の講師は、山本一太参議院議員でした。


 初回は、「政治課題の総論」としましたので、自民党参議院政審会長として様々な話をして下さり、スピード感とユーモアに満ちた最高の話術で受講生を魅了して下さいました。
 質疑応答も活発で、同席していた私にとりましても、良い勉強になりました。


 講座の大成功を喜んでいたところ、参議院自民党の人事で山本一太議員が政審会長を外されたというニュースにがっかり。
 衆議院人事では、石破茂議員が政調会長を外れました。


 素晴らしい政策力と発信力を誇る2人を政策責任者から外してしまうなんて…。
 今週は新執行部による人事が行われている最中かと思いますが、両議員の活躍の場が確保されますようにと祈っています。
 

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