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民法&戸籍法改悪阻止シリーズ③:民主党のホンネは戸籍制度の廃止

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 昨年9月20日の日本経済新聞には、民主党の有志議員約30人によって戸籍制度の廃止を目指す議員連盟が発足する予定だという記事が掲載されていました。
 

 民主党内に「個籍制度」とも呼べる個人登録制への移行を期する声が強いことは承知していたものの、いよいよ議員連盟発足の準備が進んでいることを知り、「民主党は、日本の社会制度を滅茶苦茶にしてしまう気なのか?」と気を揉んでおりました。
 

 約2ヶ月後の11月27日、民主党の松岡とおる参議院議員のWebサイトには、「戸籍法を考える議員連盟結成、事務局長に就任」という表題の活動報告が掲載されていました。
 
 松岡議員の報告文によると、同月24日、議員連盟の第1回会合が開催され、呼びかけ人代表の川上義博参議院議員からは、「戸籍制度が部落差別をはじめ婚外子差別等を引き起こす様々な問題を有しており、プライバシー侵害を引き起こしている要因となっている。このような問題をかかえている戸籍制度について改めて勉強していく中で、どのような制度にしていくのがいいのか、一定の方向を出していきたい」という挨拶があったそうです。


 また、議員連盟の会長に就任された土肥隆一衆議院議員が、「法務省の役人から『戸籍制度は日本の文化である』とまでの発言があり、驚いたことがあった」と発言された旨も紹介されていました。
 

 議員連盟発足日の出席者には、夫婦別姓実現にとりわけ熱心な千葉景子法務大臣や、枝野幸男行政刷新担当大臣も含まれていました。
 

 千葉景子法務大臣は、過去に、福島瑞穂男女共同参画担当大臣との対談を掲載した『夫婦別姓家族をここから変える』の中で、次のように発言しておられます。


「一番大きな問題は戸籍です。別姓でも同姓でも、身分の問題をその都度届けなければならないのが戸籍ですね」


「『結婚しましたので』なんて、何でお国に届けなくちゃいけないのかしら」


「当初は戸籍の方はあまりいじらずに、先ず別姓が選択できることだけに集中しようというので始まってきたんです。ただ流れとしては、それよりも個人籍をこの際考えてしまった方がいいというところに来ているかもしれないですね」
 

 この千葉法務大臣の下で準備されているのが、一昨日から本欄に書いています「民法及び戸籍法の一部を改正する法律案」です。
 1本の法律案の中に「選択的夫婦別氏制度導入」のみならず多様な制度改正が盛り込まれており、千葉法務大臣や民主党議員連盟が目指す戸籍制度の無実化を大きく前進させるものとなっています。
 

 夫婦別氏の実現を皮切りに、次の段階では家族一体の「戸籍制度」を廃止し、個人単位の「個籍制度」へと変えていく…これが、民主党のホンネなのだろうと思います。
 
 明日は、日本の優れた戸籍制度を個籍化してしまうことによって何が起きるのかについて書いてみたいと思います。

 

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