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「昭和の日」実現に感無量

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 今通常国会で祝日法の一部改正が実現し、再来年から4月29日は「昭和の日」となります。報道に接しながら、「実現まで、長かったなあ・・」と感無量です。
 この法改正は議員立法ですが、過去2回の提出時には審議未了のまま廃案になっています。今回は3度目の正直。付託委員会の審議日程にゆとりが有り、一部国会議員の抵抗感が解消するなどの条件が整ったのでしょう。

 審議未了となってしまった時には、私自身がこの法案の提出者でした。長勢甚遠代議士や森英介代議士らとの共同提出でした。
 祝日名がその日の本来の意味を表現できるものであるべきだという考え方と、激動の時代に歯を喰いしばって頑張って下さった「昭和の主役」だった先輩世代への感謝の思いから、興味をもって取り組んでおりました。条文の精査とともに、各党への根回しや、与党内の賛同議員集めに走り回ったことを懐かしく思い出しています。

 当時、この祝日法改正のタイミングに懸念を抱かれて、何度も議員会館の私の部屋を訪ねて下さったのは、日本カレンダー協会の方々でした。「昭和の日」そのものに反対されているのではなく、法案が成立した場合の施行日を心配されていたのです。
 カレンダー製作の工程を伺いますと、翌年のカレンダーは、2月頃には刷って見本などに使用するのだそうです。もしも通常国会後半の5月や6月に法案が成立して、翌年から施行されてしまうと、2月に印刷した一部カレンダーの4月29日には「みどりの日」と記されたままで出回ってしまいます。「祝日に変更が生じる場合には、施行日を再来年からにしていただきたい」というのが、業界の方々のご要望でした。
 教えていただいて初めて事情が分かった私たち起草者は、法案内の施行日の記述を「成立の翌々年」とするように書き直し、また各党への根回しをやり直したものでした。

 春先に「今通常国会で成立の見込みだよ」と主人から聞いて、過去の経緯を説明しながら「施行日の欄を再チェックしてね」と、彼にお願いしました。ベストな形での成立を喜んでいます。

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