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花嫁さんは大変だあ・・。

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 9月にお日柄が良い日が有ったので早々に婚姻届を出したものの、夫の国会日程の都合から、結婚式も披露宴もお預け状態でした。
 夫は披露宴や新婚旅行等のセレモニーには全く興味を示さなかったのですが、初婚の私には花嫁衣裳への強い憧れが有り、渋る夫を説得して、先週末にやっと内々の結婚披露宴を致しました。
 念願のウェディング・ドレスを着る事ができましたし、旧知の方々に笑顔で祝福していただき、幸せ一杯の1日でした。

 でも、披露宴前日までは辛い事の方が多くて、終わった今はホッとしているというのが正直なところです。
 9月末には披露宴会場を予約したものの、その後は、夫が国会議員である事と私自身も長年政治活動をしてきた事による悩みが次々と発生しました。
 後藤田正純代議士と水野真紀さんが数箇所で披露宴をされたと聞いて、「政治家って大変やなあ」と思っていたのですが、他人事ではなくなってしまったのです。

 まず、招待状を出す方の範囲で悩みました。最初は、学生時代の恩師や友人、職場の上司や親戚などに祝っていただく定番の披露宴を考えながら、ルンルン気分で準備を始めました。
 ところが、夫の上司となると、警護対象者が含まれてきます。警察との打ち合わせも入念に行わなければなりません。SPさんの立ち位置や誘導経路、お客様に金属探知機を通っていただくのかどうかといった懸案事項が出てきました。
 私の方も、政治活動でお世話になった地方政界の方々や後援会の役員さんに披露宴のご案内を差し上げてよいものかどうか、悩みに悩みました。政治活動と関係のない私的な行事に招かれては迷惑だと思う方も居られるでしょうし、反対に「何故、俺に招待が無いのだ。水臭い」と怒り出す方も居られるはず。悩み抜いた挙句に、失礼にならぬ範囲で招待状をお送りしたつもりでした。  
 ところが、披露宴の招待状を受け取って「政治資金集めだろう」と陰口を叩いておられる方が居ると聞いて大ショック(実際には披露宴で黒字になるはずもないのですが・・)。一方で、「俺は招待されなかった」と怒っておられる方も多数居て、実に悩ましいものでした。

 最も困ったのは、出欠返信葉書を出して下さらない方が多く、出席者数が全く読めなかった事でした。
 政治関連行事では、出席葉書を出さずに突然来られる方が居ても立ち席で対応しますから、政治関連行事にも顔を出して下さっていた方々は同じノリだったのでしょう。しかし、披露宴で席が無いとかお料理や引き出物が足りないでは、シャレになりません。
 とうとう直前に涙を呑んで立食パーティーに変更し、引き出物も予備を準備。何とか無事に披露宴を乗り切る事が出来ました。

 夫と仲良くお料理や引き出物を選んだり、BGMを考えたり・・と、楽しい作業を想像していた私でしたが、様々な懸案事項を忙しい夫に相談するわけにもいかず、準備作業のストレスは想像以上のものでした。
 私が不機嫌な理由が分からないで、電話の向こうで「少しダイエットしないとウェディング・ドレスが破けるぞお」などと能天気に笑っている夫にイライラ。披露宴直前に喧嘩をするカップルが多いという理由が、やっと分かりました。
 加えて、披露宴の2日後が著書の原稿締切日だった為に直前2週間は徹夜に近い状態が続き、肌荒れがひどくなる一方。とうとうブライダル・エステに通う時間も取れず、目の下にクマを作った悲惨な花嫁姿でありました。

 それでも披露宴当日は、久しぶりに高校時代の担任の先生方や高校・大学の同級生たちにも会え、「早苗、年の割には綺麗やでえ」「ダンナさん優しそうな人で良かったなあ」「おっさんやけど結構カッコいいで」なんて声を掛けてもらえると、すっかり上機嫌になって、前日までの憂鬱は吹き飛びました。
 披露宴終了後、新郎は「地元で市長選挙やってるから」と言い残して、さっさと福井県に帰ってしまいました。これには唖然。私は独りで奈良の実家に帰って両親に説教されながら夕食を食べる羽目に・・。メニューは母がスーパーで買ってきた手巻き寿司。これだけは、ちょっぴり淋しかったです。

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