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安全対策の総点検を望む

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 アテネ・オリンピック会場でテロ事件が起こらぬ様にと祈っていた時期に、ロシアで2機の航空機が爆発・墜落。ニューヨーク同時多発テロの記憶が鮮明に蘇り、世界中の人々が忌わしいテロの恐怖に震え上がることとなりました。

 ロシアの事件発生の前日まで、仕事で海外に出ておりました。出発の際にとても心配になったのが、数ヶ月前に空港を利用した時に較べて警戒レベルが下がっているように感じられたことでした。
 前回の出国時よりも手荷物検査やボディーチェックが簡単になっていました。帰路に渡航先の空港を発つ時には、列に並んでいた全員がスーツケースを開けられ、バッグの中も入念にチェックされましたので、余計に日本の空港の検査体制が緩く思えたのです。
 あくまでも私の印象であって、杞憂であれば良いのですが・・。 

 最近は、私も含めて航空機や鉄道の乗客側にも、一時ほどの警戒心が無くなってきているように思えます。緊張感というものを長期に渡って維持するのは困難なことですが、油断大敵。
 政府や交通機関側にも、是非とも再度の安全対策総点検をお願いしたいと思います。

 8月に各省の概算要求が出揃い、年末に向けて来年度予算案が編成されます。
 長い低迷を脱しつつある日本経済を本格的な回復軌道に乗せる為の産業政策や雇用・福祉政策、環境政策にも莫大なお金が必要な時ですが、国民の生命を守る為に必要な政策には重点的な予算措置を行って欲しいと希望します。
 既に実施されている交通機関や原発へのテロ対策にも十分な人員配置を含めた予算措置が必要だと思いますし、天災から人命を守る為の諸対策も手抜かり無く施行されなければなりません。

 地震対策については特に不安を感じます。
 阪神・淡路大震災後、鉄道施設や高速道路橋の耐震基準の見直しがなされ、補強工事が行われています。
 しかし、新幹線の高架橋補強工事の進捗率は現在47%で、完了予定は平成20年度末。石油タンク補強工事については、進捗率は27%で完了予定は平成31年度末です。
 厳しい財政状況下ですが、耐震補強工事の前倒し実施も検討していただきたいと思います。

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