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俳句会初体験の幸せ

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 先月は私の誕生月で、相変わらず独身のままで41才になっちゃったことは淋しく思いましたが、すごーく嬉しいことも1つだけありました。
 奈良県の「月ヶ瀬村梅祭り俳句会」に参加して、生まれて始めて投句したところ、「特選」と「入選」を取ったのです。
 なんせ、俳句会にお誘いを受けてからというもの、頭の中は常に「5・7・5状態」。党本部で「春うらら 言った言わぬの 我が職場」とつぶやいていたら、横に座った代議士が「おおっ、川柳でっか?」。それでもメゲずに、「空売りを 止めて日本は 弥生晴れ」と株価上昇による3月危機回避を喜んで一句。
 俳句会ではまず、40名程の参加者が匿名で3句ずつを投句します。それを全員でグルグル廻して、他人の句で気に入ったものを互選して披露。最後に5名の専門家の先生が、それぞれ特選、秀作、入選を読み上げて下さり、そこで選に入った句の作者が名乗りをあげるのです。この日は約120句から10句が特選に。
 私が特選を戴いた句は「妹(いも)となる 娘(こ)の祝(ほぎ)にあり 梅日和」というもの。弟がフィアンセに婚約指輪を贈った席に両親とともに立ち合った時の嬉しい気持ちを詠んだものでした。
 入選を戴いた句は「梅白し 天を旅行く 我が師とも」。亡くなった恩師を偲んだ句。
 匿名の投句だったので、「来賓で来た国会議員だから」とゲタを履かせてくれたものでないのが、喜びを倍にしました。エヘン!
 俳句は、注釈無しに、読んだ人が全てを理解できるように作る文学なのだそうです。少ない字数の中で、表現したい景色や思いを表現しようとしたら、漢字の使い方がポイントになります。上記の句でも、妹=いも、祝=ほぎ、と読むと字数内に収まります。広辞苑が活躍することになりました。
 少し面白さが解ってきたところで、俳句は私の趣味の一つに加わりそうであります。皆様も漢字力向上と雅な気分のひと時を求めて、いかがですか?

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