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食と私②「食卓の会話」

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 我が家は共働きでした。
 両親ともに帰宅は遅かったのですが、殆ど毎晩、家族揃って食卓を囲んでいました。話題は、その日に職場や学校であった出来事でした。

 私は、小学校でいじめに遭った時期がありました。奈良県北部の小学校から県南部の小学校に転校したばかりで、言葉のイントネーションの違いなど些細なことをからかわれていたのですが、自ら親に打ち明けるのは嫌でした。
 ところが、子供の僅かな表情の変化や食の進み具合から、母は鋭く異変を察知します。「早苗ちゃん、学校で何か嫌なことがあったのでしょう」。「何も無いよ」と否定しても、事実を告白するまで問い詰められました。
 事情を理解した母は、翌日休暇を取っていじめっ子を諭してくれ、問題は解決しました。

 また、メーカー勤務だった父は、「そんな話を子供に聞かせても分からないわよ」と苦笑する母を尻目に、営業の苦労や品質管理活動など、色々な話をしてくれました。
 後年、私は迷わず経営学を専攻。父は、無意識に食卓でキャリア教育をしてくれていたことになります。

 現在、家族揃って夕食をとる頻度が週2~3日というご家庭が最も多く、テレビを見ながら食事をする子供が90%だそうです。
 食卓での貴重な教育のチャンスを活かしたいですね。

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