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編著書『サイバー攻撃から暮らしを守れ!』を刊行

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 今週、編著書『サイバー攻撃から暮らしを守れ!~「サイバーセキュリティの産業化」で日本は成長する~』(PHP研究所)を刊行しました。

 12月17日頃から、書店に置いていただいていると思います。

 

 本書は、私が本部長を務めさせていただいている自由民主党サイバーセキュリティ対策本部で今年4月24日に取り纏めた『第1次提言』をベースにしつつも、同提言の安倍総理への手交(4月26日)以降に、政府が党提言の内容を反映して着手して下さった施策も多々ありましたことから、国の新規施策やサイバーセキュリティ対策関連予算の動向について、大幅な加筆修正を行いました。

  

 更に、5月以降に発生したインシデントや日本政府と外国政府の動きなども含めて、最終ゲラ校正を終えた11月26日時点の最新情報に更新した上で、米国のボットネット対策、日本やエストニア共和国のICT活用事例、個人的な提言(少し過激な内容も含まれますが)なども加筆しました。

 

 また、漫画家の藤井龍二先生の御協力を賜って、『マンガで理解するサイバー攻撃』も掲載しました。

 できるだけ分かりやすく、「私たちが直面しているサイバー攻撃の脅威」「産学官において必要な対策」「私たち1人1人が日常生活の中で留意するべき点」などを書かせていただきました。

 

 巻末には、ICT関連の「用語解説」も付けましたので、「情報通信用語は苦手」という方にも、気軽に読んでいただけると思います。

 

 自宅のIoT機器がサイバー攻撃の「踏み台」にされてしまったり、ウイルスが仕込まれたメールを友人に転送してしまったり、「被害者」が知らないうちに「加害者」になってしまうリスクが存在します。  

 

 ビジネスの現場でも、自社のサイバーセキュリティ対策は万全だと思っていても、取引先の企業がサイバー攻撃を受けて被害が拡大するケース、供給された部品にリスクが潜んでいるケースもあり、「サプライチェーンリスク」への対応も必要です。

 複数の大手損保会社が提供を開始している「サイバーセキュリティ保険」も、今後は飛躍的に普及し、サービス内容も充実していくと思います。

 

 また、セキュリティ技術研究開発者である中島明日香さんのご著書には、「USBメモリを拾った人の45%が、その中身のファイルを閲覧した」という研究結果が記されています。 

 皆様が、職場でUSBメモリを拾った時に、親切心から「落とした人が困っているだろう」と、持ち主確認の為に職場のパソコンに挿してしまったら、悪意のあるプログラムが実行される可能性があります。

 過去に発生した複数の重大インシデントの原因は、悪意のある人がわざと放置したUSBメモリに仕込まれたウイルスに感染したことでした。

 

 情報通信技術の恩恵を受けながら豊かで安全な未来を創る為にも、私たち全員が「サイバー空間の当事者」としての意識を持って、力を合わせて様々な脆弱性を克服し、セキュアな環境整備に取り組まなければなりません。

 

 そして、本書は、多くの皆様に対して、「意識の変革」をお願いするものでもあります。

 

 私は、民間セクターも行政機関も、サイバーセキュリティ対策にかかる費用や時間を、やむを得ない「コスト」として捉えるのではなく、「投資」と考え、積極的な対応を行うべきだと確信しています。

 

 自然災害でも、事前防災にかかる費用よりも復旧にかかる費用の方が大きくなりますが、例えばサイバー攻撃を受けて取引先に損害を与えたことにより失った信頼や下落した株価の回復に要する費用や時間を考えると、備えは重要な意味を持ちます。

 

 これからは、サイバー攻撃対策を強化した製品・サービスが、国内外市場において優位性を確保できる時代です。

 現政権が注力している「インフラシステム輸出」についても、高度なサイバーセキュリティをアピールすることは、激しい国際競争に勝ち抜く力となります。 

 

 大企業から中小企業・小規模事業者に至るまで、大規模なサイバー攻撃発生時にも「事業継続性を確保できること」は、市場での高い評価に繋がります。

 政府機関や地方公共団体においても、サイバー攻撃発生時に、「機密情報・個人情報の流出を防ぎ、行政サービスの継続性を確保できる体制が整っていること」によって、国民・住民の皆様の安心感を確保することができます。

 

 また、「セキュアな情報通信環境の整備」は、日本への投資促進など立地競争力の強化にも繋がります。 

 

 更には、「サイバーセキュリティの産業化」(本書の第14章に具体策を記述)を促進することも、我が国の持続的成長に資するものだと確信します。

 

 8月下旬には「読みやすいサイバーセキュリティ本を書きたいな」と考えてパソコンに向かったのですが、9月20日の党総裁選挙投票日までは殆ど執筆時間が確保できず、10月4日の議院運営委員長内定以降は衆議院の事務方や各府省庁の臨時国会提出予定法案等のレクチャーが続き、10月24日には臨時国会がスタートし、議院運営委員会の仕事に没頭することとなりました。

 よって、深夜の時間帯や週末を使っての限られた時間ではありましたが、可能な限り国内外の多くの資料も読み込みながら、懸命に執筆しました。

 

 厚かましいお願いではございますが、年末年始に読む本の1冊に加えていただけましたら、とても有難く存じます。

 ご多用の方におかれましては、勤務先に関係する「産業分野別」の章と、第11章の「全分野共通で新たに実行するべきサイバーセキュリティ対策」の部分のみ、流し読みをしていただくだけでも、嬉しいです。

 

 このところ、急に寒くなりましたね。お風邪など召されませんよう、御自愛下さいませ。

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