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「ハンカチおばさん」の告白

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 「ハンカチ王子」として大人気の斉藤投手とは大違いで、「ハンカチおばさん」と呼ばれるようになってしまった私は、かなり格好悪いキャラであります。
 
 先月の組閣後記者会見の折に汗をかいて、やたらハンカチで拭いていたものですから、週刊誌等では「緊張の余り大汗をかいていた」「メタボリック症候群ではないか」「肥満が原因か」などと書かれ、ワイドショーでも多く取り上げられていたそうです。
 多くの方々から事務所宛に、「体が悪いのではないですか?」「激務ですが、健康状態は大丈夫ですか?」といったご心配のお言葉をいただいたと聞きましたので、私的なことで恐縮ですが、恥を忍んで大汗の理由を告白することにしました。

 病気ではなく、かなり重症の「更年期障害」なのです。
 昨年の初夏あたりから急に、頭痛・肩こり・不眠・顔のほてり・汗・手足のしびれと冷えがひどくなりました。早い女性は40代から始まると聞いていた更年期障害が私にもやってきたわけです。

 お医者様の診断にはショックを受けましたが、そのまま昨夏の激しい選挙戦に突入。
 選挙戦終盤、その日は炎天下で40箇所以上の街頭演説をした後に2キロほど商店街を走りながら握手をしていたので、汗びっしょりでした。その状況であれば、普通の体調の人でも汗はかいたと思うのですが、商店街を走っているところを撮られた写真が写真週刊誌に掲載され、「この人は大量の汗をかいていた。これを頑張っていると感じるか、不潔だと感じるか」といった解説付き。この「不潔」という表現には、結構傷つきました。
 その後、汗をかかないように「水を極力飲まない」ことを実行していましたら、とうとう今年の夏、炎天下で街頭演説中に軽い脳梗塞を起こしてしまいました。
 緊急検査をして下さったお医者様は、呆れながら「水分を取らずに炎天下で動き回るなんて、とんでもないですよ。今日からはたっぷりと水を飲んで、汗もしっかりと出して下さい」とアドバイスを下さいました。

 いい年の大人が実に愚かな経験をしたものですから、現在は、毎日大量の水を飲んで、新陳代謝を良くする薬も服用中です。
 そんなわけで、最近は暑くなくても汗が出るようになりましたが、体調は水分断ちをしていた頃に較べると断然良くなりました。

 更年期障害に悩む中年女性は多いと思います。
 内臓疾患ではないので、なかなか若い方や男性には理解していただけないかもしれませんが、症状が重いと家事や仕事をこなすのが大変だったりします。奥様が更年期障害真っ最中の場合には、いたわって差し上げて下さいね。
 ご心配をいただきました皆様、本当に有難うございました。お蔭様で私は元気ですし、何より気力がみなぎっておりますので、今は時間を惜しんで働いています。
 先週は、内閣府に「イノベーション特命室」を設置しました。新規プロジェクトがいよいよ動き出します。頑張ってまいりますね!

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