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令和6年1月26日 記者会見

更新日:

1.発言要旨

 

冒頭発言なし

 

 

2.質疑応答

 

(問)がんセンターが、小児とAYA世代のがんの10年生存率を発表しました。これについての受け止めと、今後、次の「健康・医療戦略」にどのように活かしていくのか、お考えを教えてください。

 

(答)昨日、国立がん研究センターが、小児がん、またAYA世代のがんの10年生存率について集計、分析された結果を発表したということです。

 内容ですけれども、多くの小児がんは治療後の予後は良好であり、がんサバイバーとして長期合併症などに対する調査や支援が必要であること、AYA世代では、がんの種類によって生存率が様々であり、がん種に合わせたフォローアップなどの対応が必要であることなどでございます。

 昨年12月26日に公表いたしました、第5次「がん研究10か年戦略」におきましても、小児がん及びAYA世代のがんを今後推進すべき研究開発課題の一つといたしております。

 その成果が患者の方々に速やかに届くように、今ちょうど検討中の「健康・医療戦略」にも反映させていきたいと思っております。

 

(問)月面着陸に成功したSLIMについて伺います。

 昨日、JAXAが記者会見を開きまして、ピンポイント着陸に見事成功したことや、SLIMが月面に逆さまに着陸している画像などを公開しました。大臣として、この一連の昨日の成果を踏まえた評価を教えてください。

 また可能でありましたら、今回点数としては大臣は何点つけられるのか、伺えるとありがたいです。ちなみに、JAXAの坂井プロマネは100点満点、宇宙研の國中所長は63点という点数をつけられていらっしゃいました。

 

(答)1か月ぐらい検証にかかると言われていました結果でございますけれども、JAXAの皆様、すごい頑張っていただいて、昨日、一部の検証結果が公表されて、月面の写真も拝見して大変感動いたしました。

 特に、ピンポイント着陸について、実際の着陸地点は目標から約55メートルの位置だとされていますけれども、障害物回避直前の評価では10メートル以下、恐らく3、4メートル程度ということでございますので、まさに「降りたいところに降りられる」という、今後の宇宙探査に不可欠な技術を、世界初の高精度で日本が実証したということで、すごい快挙だと思っております。

 点数は、やはり現場の皆様や専門家の方々にお委ねすべきことだと思いますけれども、私的にはとにかく1等賞、世界一、1等賞だと思っております。

 

(問)SLIMの関連ですが、先ほど公開された写真、感動したというお話ですが、まさに逆立ちしているような、ちょっとつんのめっているような姿や、月面の様子などを最初見られたときの御印象や御感想などをもうちょっと詳しく教えていただいてもいいですか。

 

(答)それでも月面に立つSLIMの写真を拝見することができまして、それがまた非常に鮮明な写真であったこと、それから月面のちょっと神秘的な様子にも感動いたしました。

 「SORA-Q」ですけれども、昨年2月に国際宇宙産業展を私が視察したときに、実際にモデルを手に取らせていただいたこともありまして、あの小さなロボットがこんな大きな役割を果たしたということで、非常に感慨深いものがございます。ひっくり返ってとおっしゃいましたが、データ解析で推定されていたSLIMの姿勢が、この写真によって裏づけられたという点も意義深いと思っております。

 「SORA-Q」ですけれども、JAXAと民間企業と大学で力を合わせて開発されたものですから、まさに産学官連携の結晶だと思っております。一人の日本国民としても、とてもうれしく誇らしく思います。

 

(問)今日から国会が始まるということで、繰り返しになってしまうかもしれないですが、セキュリティ・クリアランスの重要法案がこれから提出されますけれども、大臣として改めて国会に向けての意気込み等をお伺いできればと思います。

 

(答)思い切り意気込んでおります。先日公表された有識者会議における「最終とりまとめ」を踏まえまして、この通常国会における法律案提出に向けて準備を急いでまいります。具体的なスケジュールや法案の詳細については、引き続き検討中で、まだ確定したものではございませんが、経済安全保障版のセキュリティ・クリアランス制度を整備することによって、我が国の情報保全が経済や技術の分野でも強化されるとともに、日本企業の国際的なビジネスの機会の拡大にもなりますので、これは一生懸命、国会にかかりましたら答弁を続けて、何としても成立を期したいと思っております。頑張ります。

 

(問)経済安全保障の関係で伺います。この秋にアメリカの大統領選挙を控えているかと思います。この前、トランプ前大統領が予備選挙で2勝目をしたところですが、経済的威圧も含めて多国間で進めてきた取組はかなりあると思いますが、大統領選挙の結果で日本の経済安保の政策、どういった影響を受けるか、今どのように考えていらっしゃるかをお聞かせください。

 

(答)他国の選挙について見解を述べることは差し控えます。

 これまでも米国との間では、様々な機会を捉えて経済安全保障に関する協力の拡大・深化を進めております。

 ですから、これからも日米2国間の取組だけではなくて、日米韓や日米豪印、G7といった多国間の枠組みも活用しながら、しっかりとサプライチェーンを強靱化する、そして経済的威圧にも対抗していく、そういった経済安全保障に係る取組を進めてまいるつもりでございます。

 

(問)アクティブ・サイバー・ディフェンスについて、先日、平井元デジタル大臣らが高市大臣に対して法整備の加速などを申し入れましたが、一部報道では通常国会での審議が困難とのことで、法案提出を見送るとありましたが、今の調整状況についてはいかがでしょうか。

 

(答)アクティブ・サイバー・ディフェンスに関する法整備については、私の所管ではなく、デジタル大臣の所管ですので、河野大臣にお尋ねください。

 

(問)先ほど大臣が言及された「SORA-Q」について、タカラトミーさんが開発に関係されたことで、偉業に関与したロボットの実物と同じものが市販で販売されていて、実際にお子さんが手に取ることができるというところで、すごく意味あることだと思いますが、大臣のお考えを教えていただけますでしょうか。

 

(答)「SORA-Q」が撮影した写真は、「歴史的場面」を捉えた写真でございます。すごいことです。

 それから、タカラトミー社はおもちゃの会社ではありますが、そのおもちゃの開発で蓄積された小型駆動や変形機構の技術を「SORA-Q」で活かされたということでございます。それをまたお子さんが手に取れる、家族で楽しめるということになりますと、やはりこれからの日本のイノベーションにとてもすばらしい影響が出るのではないでしょうか。多くのお子さんが科学技術や宇宙に興味を持ってくださる、そんなきっかけになると思っております。

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